椎間板ヘルニア

つらい腰痛を引き起こす原因と一般には信じられているヘルニア。

「ヘルニアだと病院で診断された!」

「わたしって、もしかしてヘルニアなのかな?」

そんな人は多いのではないでしょうか。

ですが、安心してください。

あなたがヘルニアによって痛みが出ていると思っているのは、ほぼ全てがヘルニアによって痛みが出ているわけでは無いんですから。

とはいえ、必ずヘルニアかな?と思ったら病院に行ってちゃんと検査を受けることは必要です。
行ってない場合には自己判断せずに必ず行きましょう。
(でも、牽引とかしちゃダメですよ。ほとんどの場合悪化しますから。)

★ヘルニアで痛みがでるって?

「ヘルニアが原因でツライ腰痛になっている!」

これ、実は間違いです。

よく言われ、多くの人に信じられているのは、

「ヘルニアによって神経が圧迫されて、そのせいで痛みが出る」

ということですよね?

これって、普通の病院の医師でも言う話なので無批判に信じちゃってるかもしれませんが、冷静に考えるとおかしな話なんです。


ここで簡単な例で解説してみます。

あなたの家にも電話機ってありますよね?

その電話機につながってる電話線って、しゃべる側の線と、聞く側の線と、2本あります。

ココで、仮にその電話線が切れたとしましょう。

どうなると思いますか?

例えば、しゃべる側の線が切れたとしましょう。

どうなるかと言うと、当然何をしゃべっても相手に聞こえなくなりますよね。

次に、聞く側の線が切れたとしましょう。

これも、当然相手が何かをしゃべっていても聞くことが出来なくなります。


さあ、ここで、カラダの話に戻しましょう。

カラダの神経って、脳からの指令を筋肉に出す神経と、筋肉やその他の情報を脳に伝える神経があります。

ここで、仮にヘルニアによって神経が圧迫されて、その情報が伝わらなかったとしましょう。

どうなりますか?

脳からの指令を筋肉等に出す神経が圧迫されて情報が伝わらない場合、脳が何か指令を出しても動きませんね?

そして、筋肉やその他の情報を脳に伝える神経が圧迫されて情報が伝わない場合、例えばどこかのセンサーが痛みの信号を脳に送ろうとしても、それは送られず、痛みを感じません。

ね?

神経が圧迫されて情報が伝わらないってことと、痛みが出るってことがつながらないでしょ?

そう、ヘルニアによって痛みが出ると言う考え方は間違ってるんです!

仮にヘルニアによって情報が伝わらなかったとした場合、起こるのは、

1)末端から脊髄に向う神経からの情報が遮断されて、知覚がなくなる(麻痺)という状態。

2)脊髄から末端に向う神経の情報が遮断されることによる筋肉の運動の麻痺。

この2つです。

実はヘルニアっていうのは、原因じゃなくて、結果なんですよ。

何らかの一次的な問題があって、それによってヘルニアが生じ、また1次的な問題から2次的・3次的な問題が発生する過程で痛みが生じるんです。

★じゃあなんで痛むの?

では、何故痛みが出るんでしょうか?

これには色んな理由が考えられますが、基本的には他の腰痛などと一緒と考えて良いです。

普段の仕事等の固定された姿勢から来るものや、内蔵の疲れや異常から来るもの、怪我や事故などの外傷から来るもの。
そして、ストレス等から来る交感神経の過緊張等によってバランスが崩れて筋肉が異常に緊張する、あるいは痛みに過敏になるということもあります。
多くは原因は一つではなく複合的な理由から発生すると考えたほうが良いです。

様々な理由が考えられますが、それらによって緊張のバランスが崩れて痛みになると言うことです。

そして、痛みの本質は「筋肉の痛み」です!
(->参考:腰椎椎間板ヘルニアにおける神経根性下肢痛の本質(加茂整形外科HPより))

上にも書いたように、何か1次的な原因があって、それによって2次的・3次的に痛みなどの症状が出ます。

そして、同じようにヘルニアも、他に何か1次的な原因があって、それによって2次的・3次的にヘルニアが発生するわけです。


そもそもヘルニアというのはある程度年齢が行った人であれば殆どの人はどこかにあるのが普通です。

40代・50代の無症状の人では、普通の整形ではヘルニアとされる異常をもつのは50%、
60歳以上の無症状の人では、普通の整形ではヘルニアとされる異常をもつのは79%もいるというデータもあります。
(->参考:統計的矛盾(加茂整形外科HPより))
(->参考:正常人における腰椎MRIの異常所見の頻度(加茂整形外科HPより))

ですが、異常のない人はわざわざMRIなんて撮りませんから知りませんよね?

で、痛みやシビレなどの症状が出て、始めてMRIを取ってみたらたまたまヘルニアがあった。

ただそれだけでヘルニアのせいにされてしまっているのが現状です。

馬尾症候群などのごく一部手術が本当に必要とされる場合もありますが、それ以外はそもそも原因が違うんですから手術をしたってムダ、無意味です。

★どうやったら良くなるの?

上で書いたように、ヘルニアが痛みの原因ではありませんから仮にヘルニアを手術で取ったとしても、それそのものが痛みを無くすわけではありません。

多くの場合痛みの本質は筋肉の痛み(筋筋膜性疼痛症候群:Myofascial Pain Syndrome(MPS))です。

ですからその本質である筋肉の痛みを取り除いてやれば良いわけです。

良くなるには様々な方法がありますが、とにかく筋肉を緩めて、さらにその原因の一つとなっている交感神経の緊張を鎮めることが必要です。

方法としては、このことを理解した十分な技術を持った整体であったりカイロやオステや鍼灸や、ごく一部の整形外科で行われているトリガーポイントブロック注射(TPB)などが有効です。

ただし、手技療法はその術者の技量によって全て左右されてしまうので信頼できる人を選ばないと帰って逆効果になることも十分あり得るので注意しなければいけません。

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